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海外や南極でも  植物工場は海外にも広がっている。池田教授によると、オランダは太陽光利用型の植物工場先進国。野菜だけでなく、花木も工場で栽培する のが主流だ。作業時には栽培棚が動くため、通路のスペースもほとんど必要なく、工場内の空間を有効利用し、大量生産を実現している。ハウス環境の改善やコ ンピューター技術の向上も進んだ結果、1970年ごろにはトマトの千平方メートルあたりの収穫量が年間約20トンだったのが、2000年ごろには約60ト ンと30年で3倍になったという。

 環境の厳しい南極にも設置されている。国立極地研究所によると、南極の昭和基地では野菜栽培設備として1基が稼働、レタスなどの葉物野菜を栽培しているという。担当者は「基地での食事は、基本的には冷凍食品が中心。新鮮な野菜が食べられるのはありがたい」。

 人工光での栽培技術は世界的に日本が進んでおり、経済産業省では中東諸国への輸出を推進している。三菱化学(東京都)は、今年からコンテナ型の野菜工場 の販売を開始した。レタスなら1日50株、年間1万8千株が収穫可能だという。中東・カタールの実業家に1基納入が決まっている。中東諸国を中心に、ロシ アやオーストラリアからも問い合わせがあるという。